「曹洞宗のお葬式」の基本知識とマナー

曹洞宗の葬儀
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お坊さんバラエティー番組の視聴率が好調で仏教や作法、ご僧侶のライフスタイルに興味を持つ方がたいへん増えていることから、前回より各宗派の基本知識やマナーについてシリーズでご紹介しています。
第二回目は、「曹洞宗のお葬式」についてご説明します。

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曹洞宗とは

曹洞宗の寺院は全国に約1万5千あるといわれています。
大本山は福井の永平寺(えいへいじ)と、横浜の總持寺(そうじじ)。特に永平寺はパワースポットとして女性にもたいへん人気の高いお寺です。中でも勅使門(ちょくしもん)の前、山門周辺のパワーが強いといわれ、実は私もこれまでに三度訪れています。
写経の際には修行中の僧侶が所作を丁寧に教えてくれたり、時間に余裕があれば僧侶の修行体験ができたりもします。皆さんも機会があれば森林浴をかねて訪問されることをおススメ致します!!
 

曹洞宗の歴史

さて、曹洞宗の歴史について触れておきましょう。
今から八百年ほど前の鎌倉時代にさかのぼります。道元禅師(どうげんぜんじ)が中国から日本に伝え、瑩山禅師(けいざんぜんじ)が全国に広めて曹洞宗の礎を築いたといわれています。
曹洞宗の教えの基本には「坐禅(ざぜん)」があります。ただひたすら坐禅をすることを重要だとしています。お釈迦(しゃか)様が坐禅の修行に精進し悟りを開かれたことに由来しているといわれています。
 

曹洞宗のお葬式

曹洞宗のお葬式は、故人を仏弟子にするための授戒(じゅかい)の儀式と、仏の世界へ導くための引導(いんどう)の儀式の二つが儀式のかなめになります。
いまだ修行中である故人を、仏の世界へ導くという意味があります。
また、鼓鈸三通(くはつさんつう)と呼ばれる儀式が行われるのも特徴です。引磐(いんきん。持つことができる鐘)、太鼓、鐃祓(にょうはち。シンバルみたいな鳴り物)を三人一組で「チン・ドン・ジャラン」とリズムよく鳴らす儀式です。

次に、曹洞宗のお葬式での作法です。
お焼香の回数は基本的には2回です。
初めは右手でお香をつまんで額に押しいただいてから香炉にくべます。
2回目は先ほどよりも少量のお香を、押しいただかないでそのままくべます。

ご僧侶によってもお作法に関するお考えはいろいろありますので、菩提寺またはご葬儀にご参列された場合は私たちスタッフにご遠慮なくお問い合わせくださいね。

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