「浄土宗のお葬式」の基本知識とマナー

浄土宗
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今回は「浄土宗」で営まれるお葬式のマナーについてご紹介致します。
「浄土真宗」と共通していることは、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱えて阿弥陀如来にお救い頂こうという教義が基本であることです。

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浄土宗とは

開祖は浄土宗が法然上人(ほうねんしょうにん)、浄土真宗が親鸞聖人(しんらんしょうにん)です。
浄土宗は、「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えて極楽浄土への往生を祈る(専修念仏)が教えです。
法然上人は、1133年に現在の岡山で生を受けましたが、小さい頃、父を亡くし、それを機に出家、比叡山で修行されました。
総本山は京都の知恩院(ちおんいん)。
大本山は東京の増上寺(ぞうじょうじ)。
増上寺といえば、浄土宗に帰依していた徳川家の菩提寺でもあります。
1616年、75歳で永眠した家康は、葬儀は増上寺で行うよう、遺言を残しました。
ちなみに増上寺には、二代秀忠、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂の、6人の将軍の墓所があります。
余談ですが、皆さんが増上寺に行かれる機会がありましたら、勝運、災難よけの霊験あらたかな象徴として江戸時代から尊崇を集めてきた黒本尊(くろほんぞん)ゆかりのお守りを手に取ってご覧になるのもいいかと思います。

浄土宗のお葬式

ところで、浄土宗のお葬式では、ご僧侶が棺の前に進み焼香したのち、たいまつを意味する法具を2本取り、1本捨てます。
この所作は、煩悩にまみれたこの世を嫌い、離れることを意味し、次に、もう1本のたいまつで円を描き、文面を読み上げ、読み終わったら同時にたいまつを捨てます。
これは極楽浄土に往住したいと心から願い、求めることを意味しています。
そして、ご僧侶と参列者一同が念仏を唱える念仏一会も浄土宗の葬儀の特徴。
これは信者の信仰心を深めるためだけでなく参列者と阿弥陀仏との縁を結ぼうとするものです。
お焼香については、特に回数の定めはありません。

お線香は1本立てることが多いようですが、浄土真宗のように線香を折って寝かせる寝線香も時折、見受けられます。
お焼香の回数やお線香の本数については、ご僧侶それぞれのお考えがあるかと思いますので、ご僧侶に尋ねるのがいいでしょう。

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