「臨済宗のお葬式」の基本知識とマナー

臨済宗の葬儀
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先日、関西のテレビ番組に出演させて頂きました。テーマは女性なら知っておきたい冠婚葬祭のマナー。特に葬祭マナーについては何となく見よう見マネで過ご してきた、親からも正式に教わったことがない・・・という方々がたいへん多く、この連載ページを皆さんにおススメしてきた次第です。
このコーナーがもしもの時、または急にお葬式に参列することになった時にも皆さんの参考になれば幸いです。

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臨済宗とは

さて、今回はあまり聞きなれない宗派かもしれません、臨済宗(りんざいしゅう)を取り上げます。
臨 済宗は、VOL.27でご紹介した曹洞宗(そうとうしゅう)と同じく「禅宗(ぜんしゅう)」とも呼ばれています。曹洞宗の教えの根幹は「坐禅(ざぜ ん)」。これは、お釈迦(しゃか)様が坐禅の修行に精進し悟りを開かれたことに由来しています。坐ることによって身体を安定し、心を集中させることで身・ 息・心の調和をはかるというものでした。

臨済宗のご本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)。
お唱えする言葉は「南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)」で、ちなみに『南無(ナム)』は、サンスクリット語で「まかせる」「信ずる」「帰依する」「たのむ」という意味があります。
 

臨済宗のお葬式

臨済宗は多くの派に分かれ、代表的なものとして建仁寺派(建仁寺・京都市)、東福寺派(谷福寺・京都市)がありますが、葬儀では故人が仏の戒めを守って苦しみを超え浄土で安らぎの世界に生まれますように、そして、残された者も悟りを成就できますようにと願います。

お 焼香は合掌・礼拝(一礼)のあとにお香を額に押しいただいてから香炉へくべますが、心を専一にし、心に故人の冥福を祈ることから焼香の回数は一回とする ケースが多く見受けられます。お線香の場合は、1本立てます。ただし、(前述にもありますように) 臨済宗は多くの派に分かれていますので、菩提寺とのお付き合いがあれば事前にご僧侶に確認されたほうがよいでしょう。

次回は「時宗(じしゅう)」の基本知識とマナー。あまり聞きなれない宗派だからこそ、このページでご紹介できればと思います!

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