【お葬式Q&A】神道でもお盆やお彼岸などはやるものなのでしょうか?

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一般的には、お盆やお彼岸は「ご先祖様を供養する、仏教の儀式」と思われていますが、
実は、神道でもご先祖様をお祀りしていますから、お盆やお彼岸をお迎えするんです。
 
もともと、仏教が伝来した際に、
それまであった土着の神事と融合しながら、今の日本の仏教になっていったという経緯がありますので、仏式と神式の行事には共通点も多く、一部交じり合っているものなのです。
 
さて、仏教でのお盆は、お墓や仏壇を掃除したり、精霊棚を飾ったりして、ご先祖様をお迎えしますが、神道でのお盆も、大枠では同じようなお迎え方をします。
神道のお宅では「祖霊舎」といって、ご先祖様を祀る神棚が設置されていると思いますが、これが仏教での仏壇にあたります。
 
お盆を迎える前に、お墓や祖霊舎を綺麗に掃除しておき、ご自宅には精霊棚のような、神道の祭壇を準備します。
 
祭壇は祖霊舎の前に設置し、左右に榊と
燭台を置きます。
 
お供え物には、お米やお酒、塩、水、海の幸と山の幸、お菓子などを用意しましょう。
地域によっては、祭壇と併せて精霊棚も用意することもありますので、お住いの地域の風習に合わせてください。
お盆の入りには仏教と同じように、迎え火でお迎えし、送り火でお見送りします。
 
 神道のお彼岸も、仏教のお彼岸と同じように、お墓参りをし、祖霊舎を綺麗に掃除しましょう。
ご先祖様に感謝するということに、宗教の違いはないんですね。
 
日本における神道や仏教という宗教は、長い年月をかけて、土着の信仰や風習とおおらかに交じり合った、日本独自の文化でもあるといえます。
 
よく、海外の方から、日本人が宗教に無頓着であるということが、おかしなこととして捉えられていると言われていますが、一方で、食事の前に自然と手を合わせたり、お正月を祝い初詣をしたりと、宗教的な行為が生活の中に溶け込んでいる一面もあります。
 
私たちは、仏教だから神社への初詣には行かないとか、神道だから先祖供養をしないという考えではなく、「盆正月」というくらい、宗教ごとに別け隔てをすることなく、生活の中で自然に、都度、様々なことに感謝することを、文化として昇華させています。
これは、日本独自の宗教観なのかもしれませんね。
 
少し話がそれましたが、ということで、今回のご質問
母のお葬式は神式だったのですが、神道でもお盆やお彼岸などはやるものなのでしょうか。
 
にお答えしました。

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