無宗教葬のマナー その1

無宗教葬
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私は冠婚葬祭マナー研究所の活動とともに式典司会者として活動しています。
お葬式の約9割が僧侶の読経、焼香形式の仏式ですが、最近、特に「無宗教形式」のお式が都内では増えてきています。無宗教葬は書いて字のごとく、特定の宗教にこだわらず自由な形式で行われるお葬式のこと。
自由葬、オリジナル葬ともよばれ、思い出の音楽を流しながら、親しい方々からお別れの言葉をいただき献花を行うお式です。
もしも、皆さんが「無宗教葬」と聞かされずに参列してしまったら……。突然、お別れの言葉をご遺族から依頼されたら……。戸惑いますよね?

そこで、今回から3回にわたり無宗教葬のマナーについてご紹介したいと思います。
1回目は、無宗教葬の概要と式次第の一例。
2回目は、お香典袋の表書き、お別れの言葉を依頼された際の文例、献花のお作法について。
3回目は、無宗教葬を終えられた後の追悼供養について(仏式でいう四十九日をはじめとするご供養)をご紹介したいと思います。

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無宗教葬ってどんなお葬式?

さて、無宗教葬は仏式同様に通夜、告別式と二日間で行われるケースと密葬のあと、後日、親しい方々への告別の場として「お別れの会」という名称で行われるケースがあります。皆さんもTVでご覧になったことがあるかと思いますが、著名人や有名人の場合、密葬を済ませた後、(後述の)お別れの会がホテルなどで行われていますよね。

ご家族を中心にした少人数での無宗教葬では、後日、お別れの会を行わず、「通夜・お別れの会」「お別れの会・告別式」として二日間行われるのが一般的。
お式の流れの一例としては、通夜・お別れの会の場合、(一例として)開式→黙祷→献花→会食。
翌日のお別れの会・告別式では、(一例として)開式→黙祷→お別れの言葉→弔電のご紹介→喪主挨拶→献花→ご対面の儀式→ご出棺となっています。

無宗教葬でのトラブル

なお、菩提寺とのお付き合いがある場合は無宗教葬でのお式を行うと後々トラブルになりかねないため、密葬は菩提寺のお勤めのもと仏式で行い、後日、無宗教形式でお別れの会を行うとよいでしょう。

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